国政政党・会派に聞く!『若者の政治参加』インタビュー1:立憲民主党・中谷一馬衆院議員

取材・対談

Q5 現行法上、公職選挙のうち、都道府県知事及び参議院議員の被選挙権年齢は30歳、その他公職選挙に関する被選挙権年齢は25歳とされています。被選挙権年齢の引き下げに関して、党ないしは党青年局としての、また中谷議員ご自身のご見解をお聞かせください。

中谷さん)僕は、バッチリ引き下げるべきだと思っていて、それに対する動きを自民党さんから共産党まで入っている超党派の「若者政策議連」で、まさにその活動を展開しているところですね。

筆者(栗本)が若者政策議連に関して執筆した記事

栗本)まず、選挙権年齢に関しては、いかがお考えですか?

中谷さん)個人的には、全部16歳くらいまで下げてもいいんじゃないかなと思っている。ただ党として、コンセンサスが取りきれるか、あるいは刑法とのバランス、成人年齢との関係性をどうするのかという問題が当然出てくるから、そこらへんの整理をしながらになるけれども。

栗本)中谷さんご自身の個人としてのご見解とは言え、大胆なご意見をありがとうございます。

中谷さん)選挙権年齢について、なんで上限には規制がなくて、下限には規制があるのかと感じるところがあって。少なくとも高校生になる年齢であれば、既に義務教育が終わっていて、同世代には社会に働きに出る人もいて。俺もその一人だったけれども、そういう境遇の人間が、「今の世の中おかしい」と思った時に、声を上げることが出来る立場に居られないというのが、理屈としてよく分からない。そういう思いが自分の中にあるので、16歳くらいにまで下げてもいいんじゃないのかなと思います。

栗本)被選挙権年齢に関しても伺いたいと思います。ひとえに「被選挙権年齢の引き下げ」と言っても、様々な下げ方がありますよね。衆参議員・都道府県知事・自治体首長・自治体議員に関して、一括で18歳まで下げるのか、現在の被選挙権年齢:25歳(衆院・自治体首長・自治体議員)と30歳(参議院・都道府県知事)に関して、それぞれ5歳下げるのか。中谷さん自身のご意見としては何歳まで下げたら良いとお考えですか…?

中谷さん)16歳かな、そこまで引き下げてもいいと思う。むしろ高校生が国会に出てきたら面白いんじゃない?

栗本)それは純粋に年齢だけではなく、様々な面からインパクトがありそうです笑

中谷さん)議員の平均年齢が高くて、世代間格差…という言い方が正しいのかはわからないけれども、本来はジェネレーションによって悩みは全然違うからね。例えば10代の悩みは奨学金の話だったりとか、学校どうしようかなとか、バイト時間無いかなとか。他方、80代の悩みはさ、年金どうしようかなとか。世代によって全然悩みは違うから、それぞれのジェネレーションを代表する人っていうのは政治の世界にいた方が良いんじゃないかと思う。

栗本)世代によって持つ価値観や感性、興味関心も異なりますものね。

中谷さん)別に偉い・偉くないじゃ無いから政治って。知見がある・知見がないとかも。自分が今目の前で感じている現場の声を政治の世界に届けることが最も大切なことですよ。本来は議会が社会の縮図であるべきだからね。議会の中で、そういった縮図を形成する際にも、若者の皆さんには意見を求めていく必要があるんじゃないのかなと思います。

Q6 主権者としての意識を涵養する為には中学校・高等学校における模擬選挙の実施、生徒会活動の活性化、「若者議会」の実施なども重要とされています。中谷議員ご自身が何かご見解をお持ちであれば、お聞かせください。

栗本)最後に、問1で少しお話しいただいたんですけども、例えば模擬選挙であったり、生徒会活動であったり、あるいは若者議会であったり、様々な従来の主権者教育以外の活動というものも重要だと思うのですが、そういったものに関して何かご意見をお持ちですか?

中谷さん)「既存のプログラムやカリキュラムが悪い」という話じゃなくて、それをどういう風に先生方にやっていただくのか、受ける生徒側はどういうモチベーションでそれを受ければ良いのか、っていうことをちゃんと整理して、展開していかないといけないよね。

栗本)やりっぱなし、ではいけないということですね。

中谷さん)今の段階では「やったぜ?」っていう言い訳が出来てしまうというか。勿論、第一歩を踏み出したことには間違い無いんだけど、投票率とかに効果的に繋がっていかない現状を考えると、みんなが様々なプログラムに、よりアクティブに参加できるような仕組み・体制を更にしっかり作った方がいいと思う。
作った方がいいと思うというか、俺らが作っていかないとね。

栗本)中谷さんのご活躍も楽しみにしております。

中谷さん)俺も、自分が文部科学委員会所属じゃ無いから、パッと主張することは難しいんだけれども、自分が文科委員会で議論することがあるとしたら、そういう提言はしっかりしていきたいなと思っているね。

栗本)わかりました。本日はありがとうございました!


これまでお伝えしてきました通り、今回は中谷一馬衆議院議員(立憲民主党)にインタビューを行いました。

次回は井上一徳衆議院議員(希望の党)へのインタビューをお伝えします。配信予定日は5月2日を予定しています。

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