【転載】ひらく研究所の設立にあたって – ひとこと

寄稿

本記事は、栗本がひらく研究所のコラムコーナーに投稿した同タイトルの記事をそのまま転載したものです。

ひらく研究所の設立にあたって – ひとこと | ひらく研究所
本記事をお読みの皆様はじめまして、栗本拓幸と申します。この混沌とした世の中に、対話と共創の場(コモンズ)を生み出したいという思いから、この度「ひらく研究所」を設立することとなりました。改めて、ひらく研究所設立にあたっての私自身の思いと考えを述べさせて頂きます。今、世の中では様々なところで変化(とされるもの)が断続的に起...

本記事をお読みの皆様はじめまして、栗本拓幸と申します。この混沌とした世の中に、対話と共創の場(コモンズ)を生み出したいという思いから、この度「ひらく研究所」を設立することとなりました。改めて、ひらく研究所設立にあたっての私自身の思いと考えを述べさせて頂きます。

今、世の中では様々なところで変化(とされるもの)が断続的に起こり続けています。そして、世の中を行き交う情報量は、インターネットの普及も相まって加速度的に増加し続けています。私自身、あたかも情報の海を彷徨い、時には溺れそうな感覚さえ持つことがあります。この感覚は、皆様の中でも少なくない数の方にも通じるものでしょう。しかし、この溺れそうな感覚があるからといって、私たちが世の中から例えば目を背けたり、関心を失ったり、あるいは他人を攻撃することで自らが這い上がろうとしたりすれば、回り回って、自らの首を締めることになることは言うまでもありません。そこで、私たち一人ひとりで泳ぎ続けることで「溺れ」ない様に、同じ社会に生きる私たちで、繋がり、お互いの傷を癒しながら、世の中にある様々な情報や課題の先に繋がる道をひらいていく。このことをひらく研究所で試行していきたいと考えています。

本来、社会は一人ひとりが集まって構成されるものが時間的に積み重ねられたものです。だからこそ、私自身と社会はどの様な関係性にあるのか、私にとって社会とは何かと考え続けること、言い換えれば「私自身はどこから来て、今どこにいて、今からどこへ向かおうとしているのか」と自らに問い続けることは非常に重要なことです。同時に、「同じ社会に生きている隣の人が、どこから来て、今どこにいて、これからどこへ向かおうとしているのか」と関心を向けることも、社会というものを考えれば欠かせないはずです。

ひらく研究所では、『思考、対話、熟議、再考、行動』というステップを通してコモンズを再興していくことを掲げています。これは第一義的には、私たち一人ひとりが社会課題と向き合う方法を探る試みです。ただ同時に、私たち一人ひとりが、お互いにお互いの存在を確認することで、「私たち一人ひとりは同じ社会に生きている」ということに改めて気づくきっかけにもしたいと強く感じています。

これから、ひらく研究所は本格的に活動を始めることになります。本記事をお読みの皆様、是非ご一緒に、様々な形で世の中のこれからを共にひらいて参りましょう。

栗本拓幸


以上で転載を終わります。

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